#写真

佐藤博写真集 「光と影の出逢い」

先日石神井図書館の写真集コーナーで、 本をパラパラ開いていたら、見覚えのある風景が 目に飛び込んできた。 二つとも石神井公園三宝寺池の 冬の朝の風景である。 奥書きを見ると、著者は1927年生まれ、1950年代から写真を始め、 定年後に本格的に写真に打…

TOKYO 異形 (その2)

棚に並んだたくさんのワイングラス、 なぜかグラスの足が右や左にフニャリと曲がっている そして画面の下の方には小さな人の姿… この写真は先日も取り上げた「TOKYO異形」の中の写真(部分)である。 ワイングラスのように見えるのは、建築中のビルの工事用…

「廃墟チェルノブイリ」 中筋純

鉄条網の向こうに立ち並ぶアパート。 晩秋の紅葉に包まれ静かに眠る町。 そしてアパートの向こうにチェルノブイリ原発が見える。 右の煙突の下が「石棺」と呼ばれる4号炉。 事故から20年経った2007年。 この町には人は住んでいない。 中筋は後書きで…

僕の好きな道 (写真添付して再投稿)

アップダウンのあるこの道が好きだ。坂を登り切ると、坂の向こうに海が見える。 白い灯台の下に小さな公園がある。 この公園には何回も通った。 タコの形の滑り台があるので、娘たちはタコ公園と呼んでいた。 道の上に青空が広がり、冷んやりした空気が流れ…

遅ればせながらiPhoneからヤフブロに投稿する

今までブログは家のパソコンで投稿してきたが、iPhoneで やってみようと思い立った。 旅先で撮った写真をすぐアップできたらいいなと思ったのだ。 いつも使っている(読んでいる)iPhoneヤフブロ画面には、「新規投稿」と「メールで投稿」というボタンがあるの…

南良和 井出孫六 「秩父」(1978)

この本が出版された1978年というと、日本経済が第一次オイルショックから 立ち直り、再び成長期に入っていた頃である。 成田空港が開港し、サザンがデビューし、サンシャインビルがオープンした。 この写真集にはそんな時代の少し前、おそらく1960年代か…

神代植物公園の秋バラ (その3)

空に向かって咲く。

神代植物公園の秋バラ(その2)

赤いバラ

雨上がりの公園

昨日、今日と夜半に強い雨が降った。

水口博也 「巨鯨」

空中にジャンプする巨体、跳ね上がるしぶき、 ご存知水口博也の初期の作品集である。 (いずれも部分) いまさらながらではあるが、美しい写真集である。 近くの図書館で借りだし、この夏休みの間、繰り返し たのしませてもらった。 なお水口博也の最新の活…

お彼岸の墓参り

今日は朝から雨が降っている。 長女から、子供連れでお彼岸の墓参りに行っても大丈夫かと 電話があった。 放射性物質が付くのを避けるため幼児や妊婦は雨に濡れないように、と テレビで言っていたらしい。 聞かれても分かる訳はない。 原発からはずっと離れ…

小川直樹 「White Sands」 講談社(1996)

ある日少年は雑誌で白い砂漠を見た。 そしてカメラを抱えてアメリカに渡り、大陸横断バスに乗った。 ニューメキシコにある砂漠「White Sands」に到着し、 ひたすら砂漠の写真を撮った。 灼熱、強風、雷雨の中で、そして夜も昼もその白い砂を撮った。 白い砂…

Magic Hour

品川のキャノンギャラリーで吉村和敏の写真展「Magic Hour」が 開催されている。 MagicHourとは夕日が沈んだ直後から、空に一番星が現れるまでの 時間のことを言うのだそうだ。 その頃、西の方角は茜色に包まれる。 暮れなずむ草原に一軒の家。 草原の向こう…

単焦点レンズ

今使っているデジカメは買ってから4年になる。 一眼のエントリー機のようなものだから、そろそろ新しいものが 欲しくなっている。 一方ネットを見ているとカメラよりレンズという意見も多い。 さてどうしたものかと迷っていたが、昨日店をのぞいたら、 評判…

新座から見た富士山

今朝の石神井は室内で4度まで冷え込んだ。 こんな日は富士がよく見えるはず。 石神井からほど近い場所に絶好のビューポイントがあると聞いて、 6時前に出かけた。 大泉学園駅から北にまっすぐ進み、市場坂通りにぶつかったら左に折れる。 まもなく右手に新座…

「定本 木村伊兵衛」(その3) ‐再び本郷森川町

前回と同じ本郷森川町(現本郷6丁目)の写真である。 手前には4人の子供がいる。 一人が仰向けに倒れ、こっちを向いた子供は縄を握っている。 綱引きでもしているうちに一人が転んだのだろう。 大人はそんな子供たちに全く目もくれないし、子供達も勝手に 遊…

「定本 木村伊兵衛」 (その1)

顰蹙をかってしまいそうだが、正月の酔眼でパラパラと木村の写真集を 眺めている。 その中から1枚。 場所は湯島天神の男坂。 坂下には古い木造家屋が並んでいる。 1953年の撮影とある。 このあたりは戦災からまぬがれたようだ。 湯島は先月、広重ツアーでも…

石神井の夕富士

今日は石神井もぐんと冷え込んで、師走の風が吹き抜けた。 こんな日は富士山がくっきり見える。 夕方、いつもの撮影ポイントに出かけた。 今日は先着のかたが一人。 ここ一週間、毎日ここで富士山を狙っているという。 今日は雲がなくてあんまりいい写真がと…

秩父の秋(2)

西善寺のあと、荒川に沿って遡ってみました。 三峰口をすぎ、大滝温泉の少し手前がちょうど見頃。 まさに錦秋。 谷川にかかる木々も見事なグラデーションです。 もう少し足を延ばせば中津川渓谷ですが、渓谷に日がとどかなくなってきました。 今年はこの紅葉…

金木犀のある路地

駅からの帰り道、商店街を抜けると金木犀の香りが漂ってくる。 最後の角を曲がって路地に入ると、からだ全体が香りに包まれる。 香りの空間を歩いている感覚、いつもの道とは違う不思議な感覚。 今朝は明け方から小雨がぱらついている。 金木犀の匂いもいつ…

栗林慧 「The Moment」(1991年出版)

皆さん、動物や植物のこんな姿、見たことがありますか? セミがオシッコを発射する瞬間 鳳仙花がはじる一瞬 空に飛び立ったバッタ 知識としては知っているけれど、一度も見たことのない姿の数々、 我々の目ではとらえきれない一瞬の姿を、あざやかに写し撮っ…

岩合光昭 「サバンナからの手紙」

この写真集には1982年から2年間、タンザニアのセレンゲティ国立公園で 撮った動物の写真が集められている。 写真集の最初の写真はライオンがヌーに襲いかかる直前の写真である。 全力で追いすがるライオンの迫力と、最後に振り返って懸命の反撃の姿勢を…

朝のユリ

何年かぶりで秋田の親戚を訪ねました。 雨上がりの朝、従弟の育てている花を摘んで、 お墓参りをしてきました。 伯父、祖父母、そして会ったことのない曾祖父母たちが 眠っているところ。 お墓に行くとなぜか伸びやかな気持ちになります。

トラノオの壁紙

三宝寺の池のほとりにオカトラノオが咲いています。 (1200x800) 小さな白い花がたくさん集まって花穂を構成しています。 厳めしい名前がついていますが、一つ一つの花は五弁の可憐な姿をしています。 トラノオには ピンク や、紫、 黄色もあり、い…

75年前の古写真で見る井草の桜(3)  -その2の訂正

以前 75年前の古写真で見る井草の桜(2) という記事で、 師岡宏次さんの写真集に出てくる桜風景の場所探しをした。 上井草駅の近くと推定し、その補強材料として下の写真を載せた。 この写真に対して、石神井にずっと住んでおられる ゑこうさん から、 …

五月の桜(4)  - 桜めぐり最終回

合戦場の桜を見た帰り、二本松市のはずれで出会った桜です。 (800x600に拡大します) 新殿の岩桜(石割桜)です。 ゆったりと広がった枝の先で、桜の花びらが銀色に輝いています。 光と開花の絶妙のバランス。 しばし見とれてしまいました。 私にとって、今年…

五月の桜(2)

福島県の三春の東隣に田村市があります。 この町を通っている国道349号線を走っていると「小沢のさくら」という看板が 並んでいます。 やがて田んぼの向こう側、一段高くなった斜面にそれらしいものが見えてきました。 桜がちょうど満開です。(1000x670…

五月の桜(1)

1日、福島の三春の付近からいわきに抜ける道をたどって、桜を見てきました。 普段なら連休には桜は終わっているはずです。 でも今年は寒かったのでもしかしたらという期待を持って、出かけました。 東北自動車道路を北上し、福島県に入る辺りから桜が見えて…

スカイツリーの建設現場

昨29日の広重ツアーは東京スカイツリーの近所でしたので、 散会後、亀戸からスカイツリーを目指して歩きました。 ビルの角を曲がるとスカイツリーの建設現場が目に飛び込んできました。 上を見上げると、こんな感じです。 ツリーの中央付近に円い筒が見え…

亀戸天神 藤の花

連休初日、広重ツアーで亀戸天神に行ってきました。 ちょうど藤の花の季節と重なり、いいタイミングでした。 今回は浮世絵の話はやめて、藤の花の写真をアップします。 境内いっぱいに藤棚が張り巡らされています。 藤の花は7分咲きといったところです。 藤…