今日は朝から雨が降っている。
長女から、子供連れでお彼岸の墓参りに行っても大丈夫かと
電話があった。
放射性物質が付くのを避けるため幼児や妊婦は雨に濡れないように、と
テレビで言っていたらしい。
聞かれても分かる訳はない。
原発からはずっと離れているけど、風向き次第の部分もある。
できるだけ避けた方がいいんじゃないか、とは言ったものの
根拠があるわけではない。
しばらくして子供と女性は墓参り自粛になったという連絡があった。
今回の事故ではたくさんの人が
福島県外に避難している。
お墓参りどころではない状況だが、お彼岸と言う言葉で
故郷に想いをはせている人も多いだろう。
土地に生きる人々にとって、故郷を離れることは身を切られるほど
つらいことなのだ。
以前このブログにとりあげた
「ナージャの村」にもロシアの大地を愛し、
原発事故のあとも故郷に住み続ける人々の姿がとらえられていた。
友達が去ってしまった校庭で兄弟と遊ぶ
ナージャ、
何事もなかったように咲くリンゴの花、
そして収穫の秋。
今回の被災のレベルは
チェルノブイリに比べればほとんどゼロに等しい。
被害の拡大を現状レベルでとどめ、
原発のコン
トロールを取り戻すことができれば
戻れる日はそう遠くないだろう。
彼岸の墓参りが福島に早く戻ってくることを祈っている。
そしてこの雨が大地を洗い清めてくれることを。