家は無事か

 
今度の原発事故ではテレビや新聞にたくさんの評論家や専門家が出ているが、
安全性に問題はないと沈静側に回るか、政府や東電の批判に終始するばかりで、
本当のことがなかなか伝わってこない。

そんな中、YouTube大前研一の話がアップされている。
3月13日にインターネット上のバーチャル大学?で講義したものである。



さすがに元原子力技術者、今日の事態を的確に予測している。

  電源が失われて原子炉が制御不能に陥っていること、
  放射性汚染はスリーマイル以上に拡大すること、
  民間企業である電力会社が原発を続けることは困難になること、
  日本の原発輸出も事実上不可能になったこと・・・。

13日といえば1号機が水蒸気爆発したばかりで、他の建て屋はまだ残っていた。
この頃テレビではまだ格納容器に問題ない、放射性物質の飛散はごくわずかだ
といっていた。
事故のレベルは4と言っていたが、その後5、6と引き上げられた。
今夜の報道では格納容器から放射性物質がもれている疑いが強いという。

事態はまさに大前の言う通りに進んでいる。
水を大量に注ぎ込んで事態の悪化をくいとめてはいるものの、
原子炉や使用済み燃料プールはまだアンコントローラブルのままだ。


明日土曜日、北関東に家の様子を見に行く。
地震によって近所の家の屋根瓦が落ちたとか食器棚が倒れたと聞いて、
ジリジリしていたが、やっと道路が開通した。

屋根瓦が壊れている場合の対策としてブルーシートを買い、
ほんのわずかだが近所へ配るペットボトルも用意した。
ガラスや瀬戸物の破片が散乱している可能性が高いので、
軍手や室内用のズックも持ち物に入れた。

いったい家はどうなっているだろう。

明日は北から風が吹くと言う。
北関東は風下になる。
原発近隣に住んでいる人の気持ちがよく分かる。