2012-01-01から1年間の記事一覧

横山秀夫 「64」

年末のベストセラー「64」を読んだ。 書けない時期が長く続いた横山の再起第一作である。 作家自身の苦悩と重なるように、重く苦しいストーリが 展開される。 三上義信が広報官を務めるD県県警ではキャリアを中心とする警務部と、 現場を預かる刑事部が鋭…

神田カレー専門店「本石亭」

先日、お昼のカレー屋めぐりのことを書きましたが、 お気に入りの店が見つかると、その店にせっせと通います。 神田駅南口近く、日銀通りの路地にある本石亭もそんな店の一つ。 カレー屋には見えないでしょ。 古びたドアを押して店内に入ると、カウンタの中…

仕事納め

今年の12月はなにかと気忙しい一ヶ月でした。 会議や出張はいつものことですが、さぼってきた宿題が溜まって アップアップ状態、そこに飲み会が重なってしまったのが原因。 長年の習性で、誘われれば原則として断りません。 飲み会となると、いつもより早…

佐々木譲「ワシントン封印工作」

佐々木譲の本はどれをとってもはずれということが無い。 「ワシントン封印工作」は1997年に出た古い本だが、 期待に違わず、読ませる。 この二~三日は眠い目をこすりながら、おそくまで読みふけった。 舞台は日米開戦直前のワシントン。 中国アジアの権…

雪の福島

月曜日、福島まで出張に行った。 宇都宮を過ぎたあたりで、雲が空を覆い始め、 山裾の田んぼの上にまで降りてきた。 じっと目を凝らして見ると、それは雲ではなく、 雪が降っているのだった。 今年はじめて見る雪。 列車が北に進むにつれ、木々の枝は雪をま…

落ち葉掻き

昨日今日は北関東の自宅に戻って、年末恒例の落ち葉掻きをしてきた。 ちょうど今が落ち葉の真っ最中である。 少し風が吹くと、生垣のドウダンがハラハラと赤い葉を散らせる。 落ち葉がすっかり散ったころにやるのが一番効率がいいのだが、 今年はここしか時…

カレー屋めぐり

食べ物の話が続いて恐縮だが、一年ほど前から会社の同僚とカレー屋めぐりをしている。 といっても昼食時のことだから、オフィスから歩いて行ける場所で、値段もお手軽な範囲で 探すことになる。 丸ノ内界隈にもカレー屋がたくさんあるが、値段的には900~100…

鴨鍋

師走には忘年会がつきものだが、今年はスタートが早い。 12月に入る前から始まっている。 先週は水木金と続いて、いささか疲れた。 木曜日はJR浅草橋駅近くの蕎麦屋「あさだ」に行った。 仕事仲間が学会表彰を受けたので、そのお祝いを兼ねた 忘年会である。…

奥秩父の紅葉(2) 三峯神社

中津渓谷から三峰神社に向かうため、少し秩父市のほうに戻る。 途中にある滝沢ダムは、写真集「奥秩父―ダムで移転した人々」の舞台となった場所だ。 秩父湖手前のトンネルの中で左に折れる。 (トンネルを直進すると栃本という集落がある。 秩父山地の急な斜…

奥秩父の紅葉(1)

紅葉の名所、中津渓谷は秩父の奥深くにある。 何度か中津の紅葉を目指してドライブをしたが、 出発時間が遅かったり、途中で引っかかったりして、 目的を果たさずにいた。 先週末、朝8時に練馬を出発、11時過ぎに目的地にたどりついた。 紅葉のピークは過ぎ…

菊の楽しみ

菊はどうやって増えるのか、植えた覚えのない花が いつの間にか庭に咲いていたりする。 実家の庭でも、母の育てている菊に混じって 外からの菊が咲いていた。 上がもとから庭にあった菊、下が外からの菊。 菊は花や匂いを楽しむだけでなく、食べてもうまい。…

石神井公園も紅葉に

石神井公園もだいぶ色づいてきました。 ジョンの歌を聞きながら、御覧ください。 おっと、かみさんの頭が写っちゃった。

八幡平・十和田(5) - 黄金色に輝くブナ林

十和田湖畔の滝ノ沢展望台から、東北自動車道の黒石インターに向かった。 方角としては先ほど見た浄法寺平の方角になる。 小さな川に沿って道を下っていくと、あたりの景色が変わりはじめた。 回りの木々が文字どうり黄金色に輝いている。 「これこれ、これ…

八幡平・十和田(4)- 紅葉の海

八幡平・十和田(4)- 紅葉の樹海 船を下りて今回の旅の一番の目的地、奥入瀬に向かったが、 この日(27日)はまだ色づき始めたばかり。 記憶の中にある黄色に染まった奥入瀬をかみさんに見せることはできなかった。 残念。 まだ時間もたっぷりあるので、…

十和田八幡平の紅葉(3) - いよいよ十和田湖

二日目は安比から東北自動車道路を北上し、秋田側から十和田湖に向かった。 山道をどんどん昇っていくと、発荷峠に出る。 すぐ近くの展望台に上ると、藍色の湖が広がっていた。 空は快晴、雄大な景色、そして紅葉に包まれた山々。 これだけ完璧な景色には滅…

八幡平十和田の紅葉(2) - 藤七温泉付近

八幡平の頂上(茶臼岳)付近の紅葉は終り、 中腹から山麓にかけてが見頃だ。 頂上から藤七温泉に向かって降りていくと、 山腹が色鮮やかに変わっていく。 藤七温泉の少し下に、全山真っ赤に染まった山があった。 西日を受け、モミジがいっそう鮮やかさを増し…

八幡平十和田の紅葉(1)

紅葉と言えば子供の頃に見た奥入瀬の晩秋を思い出す。 黄色に染め上げられた奥入瀬の話をかみさん相手にしていたら、 じゃあ連れてってよ、という。 何十年ぶりの十和田も悪くは無いな、と 昨日一昨日八幡平から十和田まで回ってきた。 先ず八幡平に向かう。…

朝の花

今朝はいつもより早く目が覚めたので、公園に散歩に出かけた。 日が昇ったばかりだというのに、マラソンをしている人、 犬を散歩させている人がたくさんいる。 朝はかなり冷えるので、こちらもひたすら歩く。 三宝寺池をグルっと回っていくと、池に張り出す…

東京の香り

今年も庭の金木犀の花が咲き始めた。 雨戸を空けると、甘い香りがどっと飛び込んでくる。 この季節に近所を散歩すると、漂ってくるのは銀杏の香りか、金木犀の香りだ。 両方ともかなり強い匂いだが、もちろん金木犀のほうがずっといい。 もう10年近い前のこ…

秋の雲

夏の間は太陽が居座っている空を見ることは少なかったが、 ようやく秋らしくなって、無粋な私も時には空を見上げる。 これは昨日の夕方の石神井の空。 (iPhoneで撮影) 雲の繰り返し模様が美しい。 こういう模様は自己組織化という理屈で説明できるのだそう…

土浦の花火大会

今年も10月1日に土浦の花火大会があった。 正式には土浦全国花火競大会。 いつもなら何があっても飛んで行くのだが、 あいにく雨模様、さらに風邪をひいていたので、 カミさんに足止めをくらった。 今年は娘夫婦が子供を連れて合流するという話もあったので …

雑草

夏の間庭で咲き続けていたおしろい花は黒い実に変わり、 彼岸花もピークを過ぎた。 来週になると、あちこちで秋バラ祭りが始まるが、 今は花は少ない。 こういうときは、雑草も美しく見える。 ピンクがかった穂が朝日できらめいている。 よく見かける雑草だ…

東京駅

月曜日に東京駅がリニューアルオープンになった。 この日の昼食後、見学にでかけた。 青空の中に赤レンガと白の駅舎が聳えている。 画面左側が丸ノ内北口、 屋根はトルコのスルタンの帽子のような形をしている。 中に入ると黄色と白を基調としたアーチ型の天…

広重ツアー 「千束の池袈裟懸松」と「八景坂鎧掛松」

学生時代も含めると東京には15年以上住んでいるが、 行ったことのない町がまだたくさんある。 広重名所江戸百景講座はそんな縁薄い町を訪れるいい機会でもある。 昨週末は大田区の千束と大森を回った。 始めて降りる東急池上線の洗足池駅。 駅を降りると道…

朝食

三宝寺池ではとこどきサギの姿を見かける。 たいていは池の中の木に止まってじっと動かない。 今朝6時過ぎに散歩をしていると、木陰にゴイサギの 姿が見えた。 しばらくすると水面を覗きこむように姿勢を変えた。 ケッ、お前が見てるから失敗しちゃったぜ。

秋の気配

今日はお彼岸。 東京は雨がパラついて、暑さに慣れ切った肌には 少し肌寒く感じる天気だ。 先週末常陸海浜公園で撮った写真にも もう秋の気配が漂っている。

驟雨

物江章 「悠久の稜線 飯豊連峰写真集」

大学を出て2年目か3年目の夏に友人に 誘われてこの山に登ったことがある。 もう記憶も定かではないが、福島側から入った。 どっしりとした大きな山で、森林の中をひたすら登った。 へとへとになりながら稜線に出ると、やわらかな 曲線を持つ山並みがずっと…

ダラエヌールの子供たち   伊藤和也写真集(2009 石風社)

アフガニスタンといえばタリバンと米軍の戦火に荒れ果てた 不毛の大地という先入観を持っていたが、 図書館で偶然手にとったこの写真集には緑と子供達の笑顔が溢れている。 (部分) 奥書きによると伊藤和也氏はプロの写真家ではない。 2003年からアフガ…

2012 高円寺阿波踊り(3/3)

そろそろ古ネタになってきたので、コメント無しでまとめてどっと。 夜7時過ぎから降り始めた雨も上がって、 家の外では鈴虫やかねたたきの声が賑やかだ。 秋はもうすぐだ。