菊の楽しみ

 

菊はどうやって増えるのか、植えた覚えのない花が
いつの間にか庭に咲いていたりする。

実家の庭でも、母の育てている菊に混じって
外からの菊が咲いていた。


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上がもとから庭にあった菊、下が外からの菊。



菊は花や匂いを楽しむだけでなく、食べてもうまい。


私の育った地方では、茹でた食用菊を海苔のように薄く広げ、
天日で乾燥して保存食にしていた。
それにお湯をかけると、鮮やかな黄色のおひたしができる。



先日山形の「もってのほか」が手に入ったので、おひたしや
天麩羅にして楽しんだ。

おひたしにするには先ず菊のヘタを取って、花をバラバラにする。
我が家で菊を食べるのは私だけなので、この作業は私の仕事である。
菊の香りに包まれて、無心に毟る。


おひたしは三杯酢をかけてもうまいが、
うっすらと醤油をかけて食べるほうが好きだ。


菊のほろにがい味が口に広がり、秋を実感する。