2012-11-25 奥秩父の紅葉(2) 三峯神社 東京散策 #東京都 中津渓谷から三峰神社に向かうため、少し秩父市のほうに戻る。 途中にある滝沢ダムは、写真集「奥秩父―ダムで移転した人々」の舞台となった場所だ。 秩父湖手前のトンネルの中で左に折れる。 (トンネルを直進すると栃本という集落がある。 秩父山地の急な斜面に、小さな集落が今も残っている。 一度行ってみたい場所だが今回はパス) ひたすら山道を登っていく。 道は尾根道にかわり、三峯神社の駐車場に着く。 標高1000mほどになり、空気が冷たい。 参道を登っていくと、雄大な山並みが目に飛び込んでくる。 美しい三角錐の山が見える。 周りの人に名前を聞くと、雲取山だという。 なつかしい名前だ。 大学生の頃、この山から甲武信岳、金峯山と縦走したことがあった。 三峯神社は修験道と関係する古い神社である。 本殿はコンクリート製の新しい建物だが、鳥居に江戸という文字が見え、 町人の名前がびっしりと刻まれている。 山深い場所にある神社だが、庶民の信仰を広く集めていたようだ。 とくに江戸中期には三峯講が流行り、神社が発行する狼の護符は 盗難除けや火除けとして大変人気があった。 帰路につくころ、太陽が斜めに傾き、山腹の紅葉が色鮮やかに輝いた。