奥秩父の紅葉(2) 三峯神社

 

中津渓谷から三峰神社に向かうため、少し秩父市のほうに戻る。
途中にある滝沢ダムは、写真集「奥秩父―ダムで移転した人々」の舞台となった場所だ。


秩父湖手前のトンネルの中で左に折れる。

  (トンネルを直進すると栃本という集落がある。
  秩父山地の急な斜面に、小さな集落が今も残っている。
  一度行ってみたい場所だが今回はパス)



ひたすら山道を登っていく。
道は尾根道にかわり、三峯神社の駐車場に着く。
標高1000mほどになり、空気が冷たい。



参道を登っていくと、雄大な山並みが目に飛び込んでくる。


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美しい三角錐の山が見える。
周りの人に名前を聞くと、雲取山だという。

なつかしい名前だ。
大学生の頃、この山から甲武信岳、金峯山と縦走したことがあった。



三峯神社修験道と関係する古い神社である。

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本殿はコンクリート製の新しい建物だが、鳥居に江戸という文字が見え、
町人の名前がびっしりと刻まれている。

山深い場所にある神社だが、庶民の信仰を広く集めていたようだ。
とくに江戸中期には三峯講が流行り、神社が発行する狼の護符は
盗難除けや火除けとして大変人気があった。




帰路につくころ、太陽が斜めに傾き、山腹の紅葉が色鮮やかに輝いた。


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