雪の福島

 

月曜日、福島まで出張に行った。

宇都宮を過ぎたあたりで、雲が空を覆い始め、
山裾の田んぼの上にまで降りてきた。
じっと目を凝らして見ると、それは雲ではなく、
雪が降っているのだった。

今年はじめて見る雪。
列車が北に進むにつれ、木々の枝は雪をまとい始め、
地面も白に変わっていく。



福島の先の小さな駅で降りた。


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空は快晴。
雪はもう解け始めている。

朝がたは10cm積もったそうだ。
降っては解けてを何回か繰り返し、やがて根雪になる。


駅前には放射線モニタリング装置が設置されていた。
5マイクロシーベルという値が表示されていた。

この値が高いのか低いのか分からない。
総選挙でも原発是非の議論はあっても、現実にある放射線問題を
どうしていくのかの議論はほとんど出てこない。

今度の選挙は自民党が圧勝するらしい。
原発無しに日本経済はなりたたない、という主張を有権者
選ぼうとしている。

地元の人はそんな世間に背を向けるように、雪の中でじっと暮らしていく。