2013-03-02 「廃墟チェルノブイリ」 中筋純 写真集三昧 #写真 鉄条網の向こうに立ち並ぶアパート。 晩秋の紅葉に包まれ静かに眠る町。 そしてアパートの向こうにチェルノブイリ原発が見える。 右の煙突の下が「石棺」と呼ばれる4号炉。 事故から20年経った2007年。 この町には人は住んでいない。 中筋は後書きで「写真というのは見えないものを写す作業」といっている。 そしてこの写真集が出版されたわずか数年後、福島で惨事が起きた。 中筋の写した「見えないもの」を見る力を我々が持っていたらと、 痛切に思う。