名所江戸百景(2) 第56景深川万年橋
前回の芭蕉庵史跡庭園から30mほど東に行くと万年橋があります。
![イメージ 1](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/svsv/20191007/20191007154734.jpg)
万年橋は小名木川にかかる小さな橋です。
広重は万年橋から西の方角(富士山の方角)を見た絵を描いています。
![イメージ 2](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/svsv/20191007/20191007154738.jpg)
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この絵の近景は手桶と欄干で、亀が手桶につるされています。
万年橋で買った亀を深川八幡で逃がして功徳を積む、という習わしを描いています。
この能天気さが江戸のいいところです c。
万年橋で買った亀を深川八幡で逃がして功徳を積む、という習わしを描いています。
この能天気さが江戸のいいところです c。
万年橋は切絵図では青丸の地点です。前回の場所とほとんど同じ場所、アングルです。
![イメージ 3](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/svsv/20191007/20191007154741.jpg)
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江戸時代、八丈島に送られる罪人はこの橋の袂で小舟に乗せられ、沖合の船に
運ばれたそうです。
藤沢周平の小説に、大川(隅田川)の橋の上から島送りになる身内を見送るという話が
あったと思います。それがここだったのかもしれません。
運ばれたそうです。
藤沢周平の小説に、大川(隅田川)の橋の上から島送りになる身内を見送るという話が
あったと思います。それがここだったのかもしれません。
やっぱり深川は江戸の庶民や下級武士を描くのにピッタリの場所なんですね。