名所江戸百景めぐり

 
広重の書いた名所江戸百景を巡る旅がまたスタートした。
これから1年をかけて、広重が書いた場所を全て回る。
東京シティガイドのメンバが講師になって、絵解き、解説をしてくれる。

実はこの企画に参加するのは2年ぶり、3回目になる。
回るコースも同じだから、おおまかなことは頭の中にあるが、
講師が変われば新しい話も聞けるし、行く先々の街並みの変化もある。

そしていままでと一番違うのは、かみさんもこの百景巡りに同行していること。
せっかくだから行った先でおいしいものを食べようかなんて話もでている。
ちょっと主旨が違うんじゃないかと思ったりもするが、それは口には出さない。


さて、今日はその第一回。
小雨のぱらつく肌寒い天気の中、深川(森下文化センター)を出発し、隅田川にかかる
新大橋、清洲橋永代橋付近を回った。

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この写真のように現地において、広重の見たもの、描いたもの、
それらが今はどうなっているかを聞く。

今回の絵と場所は次の通り。

  第57景 みつまたわかれの淵    深川、芭蕉庵史跡庭園付近
  第56景 深川万年橋          隅田川から小名木川に入った辺り
  第58景 大はしあたけの夕立    隅田川西岸、清洲橋の少し上流側
  第4景  永代橋佃しま        箱崎日本IBM本社の南側

(興味ある人はリンクをクリックしてください。以前に書いた記事が参照できます)

このあたりは関東大震災、空襲で徹底的に破壊された地区なので、
絵にある風景は殆んど見ることができないが、それでも当時の川筋が道路として
残っていたり、切絵図の中のお稲荷さんに出会えたりする。
そして街を歩いているとたくさんの石碑に出会う。
芭蕉の句、今はなき橋や川の名前、有名人の生誕地/終焉地、・・・様々の
記憶が石碑の形で残っている。

普通に歩いていると見過ごしてしまう江戸の痕跡を百景巡りは丁寧に
掘り起こし、気付かせてくれる。


最後に、今回のおいしいものは深川名物、深川めし

ご存知のように、ご飯の上にあさりと刻みネギをたっぷり乗せ、
あつあつの味噌汁をぶっかけたものが深川めし

ちょうど出発地点の森下商店街でイベントが開かれており、
ここで運よく深川めしにありついた。

寒空の下で、ふうふういいながら掻き込む深川めしはなににもまして
おいしいごちそうだった。