名所江戸百景巡り  二巡り目スタート

名所江戸百景巡り  二巡り目スタート

一昨年に続き、また名所江戸百景ツアーに参加しています。
広重の名所江戸百景に登場する119景を1年かけて回ります。
(東京シティガイドが主催、今回で7年目の人気の講座です)

前回も名所百景の絵のことは時々このブログに書きましたが、
今年は前回紹介できなかった絵をできるだけ取り上げていこうと
思っています。



今年は4月1日にスタートしました。
訪ねたのは深川に近い次の4か所です。

第57景 みつまたわかれの淵 過去記事
第56景 深川万年橋 過去記事
第58景 大はしあたけの夕立 過去記事
第4景  永代橋佃しま



先ずは一昨年アップしそこねた第4景。

イメージ 1

有名な絵ですね。
脚柱が永代橋、遠くに見えるのが佃島、左のかがり火はしらうお漁の船です。
早春の早暁、空が少し白んできています。
佃島の漁民には白魚漁の権利を与えられており、とれた白魚を将軍家に
献上していたそうです。



さて、上の絵とほぼ同じアングルの写真です。

イメージ 2

画面左下から向こうに向かって隅田川が流れています。
見えている橋が永代橋
画面右手から流れ込んでいる川は日本橋川です。

写真の永代橋日本橋川の向こう側(南側)にかかっていますが、
江戸の頃はこちら側(北側)にかかっていました。


広重の絵では橋げたが大きく書かれています。
これは誇張ではなく、橋の下(おそらくは船に乗って)
から見た絵を書いていたことがわかります。


そして絵の右側に書かれているのは物資を運搬する弁才船。
ちょうど日本橋川の河口付近に停泊しています。
朝になると小型の船に荷物を積み替えて、日本橋川を遡って
日本橋や小網町の商家まで運んだのでしょう。


保存のいい絵を見ると、弁才船の帆柱に雲母が
残っているそうです。
帆柱が月にきらめく様子を表現しています。
写楽が多用した雲母摺り(キラズリ)の手法ですね。


写真中、永代橋の右手に見えている高い建物がたっている場所が
石川島、佃島です。


以上で一回目のレポートは終りですが、実は4月15日に
二回目が行われています。
そっちのほうはまだ手つかず。

そのうち気が向いたらアップすることにします(笑)。