名所江戸百景めぐり
これから1年をかけて、広重が書いた場所を全て回る。
東京シティガイドのメンバが講師になって、絵解き、解説をしてくれる。
実はこの企画に参加するのは2年ぶり、3回目になる。
回るコースも同じだから、おおまかなことは頭の中にあるが、
講師が変われば新しい話も聞けるし、行く先々の街並みの変化もある。
そしていままでと一番違うのは、かみさんもこの百景巡りに同行していること。
せっかくだから行った先でおいしいものを食べようかなんて話もでている。
ちょっと主旨が違うんじゃないかと思ったりもするが、それは口には出さない。
さて、今日はその第一回。
小雨のぱらつく肌寒い天気の中、深川(森下文化センター)を出発し、隅田川にかかる
この写真のように現地において、広重の見たもの、描いたもの、
それらが今はどうなっているかを聞く。
今回の絵と場所は次の通り。
(興味ある人はリンクをクリックしてください。以前に書いた記事が参照できます)
このあたりは関東大震災、空襲で徹底的に破壊された地区なので、
絵にある風景は殆んど見ることができないが、それでも当時の川筋が道路として
残っていたり、切絵図の中のお稲荷さんに出会えたりする。
そして街を歩いているとたくさんの石碑に出会う。
芭蕉の句、今はなき橋や川の名前、有名人の生誕地/終焉地、・・・様々の
記憶が石碑の形で残っている。
普通に歩いていると見過ごしてしまう江戸の痕跡を百景巡りは丁寧に
掘り起こし、気付かせてくれる。
最後に、今回のおいしいものは深川名物、深川めし。
ご存知のように、ご飯の上にあさりと刻みネギをたっぷり乗せ、
あつあつの味噌汁をぶっかけたものが深川めし。
ちょうど出発地点の森下商店街でイベントが開かれており、
ここで運よく深川めしにありついた。
寒空の下で、ふうふういいながら掻き込む深川めしはなににもまして
おいしいごちそうだった。
石神井の空の闘い
朝家を出ると上空から鳥が騒ぐ声が聞こえてきた。
見上げると4-5羽の小鳥を一羽の大型の鳥が追いまわしている。
ポケットからiPhoneを取り出して、カメラをかまえたが、鳥たちは
もうかなり離れたところを飛んでいる。
それでもなんとかとった写真がこれ。
![イメージ 1](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/svsv/20191007/20191007154238.jpg)
中央より少し左側にごみのように写っているのが追いかけているほう。
追いかけられているほうはこの写真では分からない。
これじゃあんまりなので拡大してみた。
![イメージ 2](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/svsv/20191007/20191007154242.jpg)
画面が荒れるほど拡大したら、やっと姿が見えてきた。
黒っぽい鳥の左手に白い羽を広げた鳥が2羽、3羽と飛んでいる。
追いかける方はとんびか、それともオオタカか。
白い方はなんという鳥だろう。
鳥たちはあっというまに姿を消し、この闘いがどう決着したかは分からない。
もうすぐ春が~
石神井公園の周辺はあと二週間もすれば桜に包まれる。
その気配を探して公園の周囲を歩いた。
最初にやってきたのはボート池の東側にある南田中団地。
さっそくその並木の中に桜を発見、
![イメージ 1](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/svsv/20191007/20191007151652.jpg)
近づいていくと、
残念ながらこれは梅の木であった。
隣の染井吉野はまだつぼみの状態である。
気をとりなおしてボート池南岸の野球場周辺に向かう。
ここの桜は八重桜が中心なので遅めの開花となるが、
早咲きの彼岸桜が何本かある。
目当てのグラウンド入り口に行くと、
咲いる 咲いてる。
![イメージ 2](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/svsv/20191007/20191007151655.jpg)
染井吉野より少し濃い目の彼岸桜である。
幹が斜めに傾き、枝ぶりもさえない木だけど
早咲きと言うだけで十分価値がある。
今年最初の桜をしばし眺め、その足で近くの禅定院に向かう。
禅定院には大きな木蓮があり、他より少しだけ早く咲く。
![イメージ 3](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/svsv/20191007/20191007151659.jpg)
いっせいにからを破って白い花芽が顔を出している。
2つ3つ大きくふくらんだものも見える。
こうなれば早い。
あと2-3日で満開になるだろう。
池の周辺の家々ではサンシュユ、コウゾ、カイドウが咲き始めたし、
道端の野草も小さな花を付け始めている。
花の季節はすぐそこまで来ている。
黄昏のビギン
黄昏のビギン
土曜日の深夜、ウィスキを舐めながらYOUTUBEをクロール中に
この歌に出会った。
加藤和彦が気持ちよさそうに歌っている。
加藤最晩年の映像のようだ。
それにしても洒落た歌である。
都会の夕暮れ、街角に降る暖かな雨。
アコーディオンのやさしい調べの中を、若い二人は
たゆたうように歩む。
作詞永六輔、作曲中村八大。
加藤の都会的なセンスが重なって、素敵な歌になっている。
同じページにちあきなおみの黄昏ビギンのリンクあったのでそれもチェック。
甘く、つややかで、抑制の効いた歌声。
時間がゆったりと流れていく。
素晴らしい。
現役当時のちあきの姿はブラウン管の中で何度も目にしているが、
こんなに素敵な歌手だとは知らなかった。
いっぺんにファンになってしまった。
(注)この歌はもともと水原弘の「黒い落ち葉」という売れなかった
レコードのB面の曲だった。
ちあきがカバーして知られるようになった。
永によると、作詞も中村八大がやっちゃった、とのこと。