大浮世絵展(1)
東京江戸博物館で浮世絵展が開かれている。
浮世絵の発展の歴史に沿って沢山の絵が展示されている。
浮世絵の発展の歴史に沿って沢山の絵が展示されている。
この展示のいいところは、状態のいい絵を世界中から集めていることだろう。
例えば写楽の「蝦蔵」。
![イメージ 1](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/svsv/20191007/20191007155836.jpg)
蝦蔵の背景に、小さなきらめきが広がっている。
雲母を使ったキラ摺り(雲母摺り)である。
いままで展覧会でいくら目を凝らして見ても分からなかった
江戸のきらめきが見える。
雲母を使ったキラ摺り(雲母摺り)である。
いままで展覧会でいくら目を凝らして見ても分からなかった
江戸のきらめきが見える。
(当然ながら上の写真をいくら眺めてもキラリは見えません w 。
関心のある方は会場へ)
関心のある方は会場へ)
中でもすばらしかったのは春信の「雪中相合傘」。
![イメージ 2](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/svsv/20191007/20191007155839.jpg)
白と黒の鮮やかな対比。
やわらかな線。
やわらかな線。
白の衣装の袂に升目の柄が見える。
「空摺り」である。
「空摺り」である。
色を乗せていない版木に紙を重ねて強く摺ると、紙に
凹凸ができる。
その陰影によって模様を浮き上がらせる技術である。
凹凸ができる。
その陰影によって模様を浮き上がらせる技術である。
傘の上や下駄の下の雪は、「極め出し」で表現されている。
紙を裏から強く押して、紙を盛り上げる技術。
雪だとか、女性のやわらかな線を表現するために使われた。
紙を裏から強く押して、紙を盛り上げる技術。
雪だとか、女性のやわらかな線を表現するために使われた。
江戸の職人技というか細部へのこだわり様は、見る者を驚かせる。
![イメージ 3](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/svsv/20191007/20191007155843.jpg)
目鼻口、そして顔の造形が瓜二つだ。
歌舞伎の世界は門外漢なので間違っているかもしれないが、
私には同一人物に見える。
歌舞伎の世界は門外漢なので間違っているかもしれないが、
私には同一人物に見える。