練馬の古写真展から (その4)

練馬の古写真展の写真の中にもう一枚興味深い写真があった。

イメージ 1

キャプションは次のようになっている。

 「石神井川の堰    昭和31年(1956年)
  現在の南田中にある平成みあい橋付近の風景です。
  写真右側には積田牧場(南田中5-25付近)の牛舎が見えます。
  奥の森は、現在の元締山の森緑地(南田中5-3)です」

環八より少し上流で、ほぼ南東の方角を向いて撮影している。
写真に見える堰はゑこうさんのコメにあった、取水堰だろう。
この堰は河川整備とともに姿を消したそうだから、この写真は
河川整備前か整備中の風景を写していることになる。

昭和31年というと、牧場が開業して5-6年経った頃である。
牛舎より低いところ(牛舎の左)に牛の姿が見える。
その左には傾いた柵らしきものも見える。
牧場は牛舎より低い場所まで広がっていたようだ。

先日アップした写真(時代不詳)をもう一度見てみよう。

イメージ 2

この写真では牧場は牛舎の背後、段丘の中腹より高い位置にある。
昭和31年の写真とは牧場の位置と範囲が少し違う。

牧場は最初中腹以上に作られ、やがて段丘の下近くまで広がったか、
移動したのだろう。

 (注)以前にアップした南田中団地建設中の写真(昭和47年)でも
    牛は石神井川の川岸近くの低地に佇んでいた。


写真には写っていないが元締山の緑地際には坂道がある。
環八ができる前からある古い道である。
私も近くのヤマダ電器にいくときに時々使っている。