練馬の古写真展から (その3)

 
前回取りあげた練馬南田中の写真の撮影ポイントを探してみる。

写真1
イメージ 1

写真を詳しく見ると
1)川の土手か小橋の上から撮影している。
2)川の両岸には田んぼが広がっており、川岸に広い道路はない。
3)撮影ポイントから元締山の森緑地まではそれほど離れていない。
  やや乱暴だが、田んぼ3~5枚程度の距離だろう。
4)川は足元から上流に向かって真っすぐ伸び、その先で左に折れている。
5)カメラの方向と川筋の間には30°ほどの角度がある。
6)元締山緑地の右側に南田中の台地が続いている。
  一番低い辺りが石神井池の方角(西)だろう。
  川筋の真っすぐの部分はほぼ西の方角を向いている。


長光寺橋より下流で、このような条件を満たす場所があるだろうか。
再び航空写真を見てみよう。

イメージ 2

下流から川筋に沿って見てくると、1)-6)を満足する場所が一か所ある。
航空写真のAの辺りである。

写真1と航空写真が同年代であるという保証はないので、
偶然の一致という可能性も残る。
でも両方とも河川改良が始まる前の写真のようだから、
見ている風景に大きな隔たりはないのではないか。

ということで撮影ポイントはA、に決定!(笑)



この勢いで、前々回の積田牧場の撮影ポイントも決めてしまおう。(笑)

写真2
イメージ 3

航空写真が撮影された昭和22年には牧場はまだ開業されていないが、
場所的にはBの地点になる。
この場所を正面に見る撮影ポイントはCの辺りになる。

ゑこうさんから、子供達が歩いている道の右わきは石神井川だという指摘を
いただいたが、Cの地点はそれにも符合する。