広重名所江戸百景ツアー(5) 第59景「両国橋大川ばた」&第95景「両国花火」
今回は両国橋の二景です。
先ずは第59景「両国橋大川ばた」。
空と橋の下に見える色の濃い部分をボカシといいます。
ボカシは版木に彫られているわけではなく、摺り師が入れたものです。
版木を少し濡らしてそこに色を置いて摺り上げました。
ボカシは版木に彫られているわけではなく、摺り師が入れたものです。
版木を少し濡らしてそこに色を置いて摺り上げました。
初版の時には広重から「ここにボケを入れてくれ」という指示がありますが、
手間がかかるので後摺り(あとずり)では省略することもありました』
手間がかかるので後摺り(あとずり)では省略することもありました』
次は名作の一つ、第95景「両国花火」です。
広重の絵で右上の花火のバックは黒い色ですが、明るく輝いている摺りもあります。
個人的にはこっちのほうが好きです。
個人的にはこっちのほうが好きです。
よく見ると、左側の光跡の後ろには木目が見えます。
今まで気が付かなかったのですが、他の絵にも木目が見えるものがあります。
初版か後摺りかの区別にはこんな情報も使っているのでしょう。
今まで気が付かなかったのですが、他の絵にも木目が見えるものがあります。
初版か後摺りかの区別にはこんな情報も使っているのでしょう。