歴史のかなたから

イエズス会といえば、たいていの人がフランシスコ・ザビエル
を中心としたキリスト教布教のことを思い出すだろう。
信長の時代に活躍し、秀吉や徳川に弾圧されて歴史のかなたに
消えてしまったことは中学や高校の歴史で学ぶ。
私もその程度の知識しか持っていない。

下の写真を見ていただきたい。
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ちょっと分かりにくいが、看板に「イエズス会神学院」とある。
この看板を初めてみたときは心がざわめいた。
歴史の教科書の中でしか知らないものが目の前に現れたのだから。

西武新宿線の上石神井と武蔵関の中間、
石神井川の南側の小高いところにある。
吉祥寺に自転車で出るときには、たいていこの神学校の前を通る。

構内には修道院上智大神学部がある。
黙想の家、霊性センタといういかにもカソリックらしい名前も見える。
さらに東京カソリック神学院、聖母修道院が隣接している。
日本カソリックの重要な活動拠点のようだ。

構内には自由に入れる。
春は桜が美しく、晩秋の夕暮れになるとポプラの大木が黄金色に染まる。

構内はいつもひっそりとしていて、人影を見ることは滅多にない。
たまにシスターの格好をした女性を見かける程度である。
建屋の中ではいったいどのような活動が行われているのだろうか。