石巻 日和山

 
台風11号を追いかけるように、お盆前の石巻周辺を訪ねた。

石巻では地元の青年の案内で市内を回った。
最初に行ったのは石巻漁港に近い日和山
高さ50m程の小さな丘である。

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左手の橋の向こうが旧北上川河口、石巻湾は曇で霞んでいる。
石巻漁港は橋の左手にある。

橋の右手には緑に覆われた空き地が広がっている。
この辺りを門脇地区と言う。

日和山を降りて門脇地区に出る。

空き地と見えたところには建物の土台や石垣が続いている。
お寺や小学校だった建物、石造りの民家が空き地の中に
ポツンポツンと立っている。


かって門脇地区にはたくさんの民家と工場が立ち並んでいたという。
それらの多くは津波と火災で壊滅した。
壊れた建物の撤去はほぼ終わり、震災の記憶を伝える建物が残されているのだった。

   (注)門脇地区を襲った津波や火災の様子は6月にNHKで放送*された。
    *証言記録・東日本大震災 第29回 「宮城県石巻市」 ~津波と火災に囲まれた日和山


日和山に命を救われた人も多かったが、同時に多くの人が命を落とした。
それを思うと、この日はこれ以上カメラを向けることが出来なかった。