アド街効果 - 神田「巴屋」のラーメン

2週間ほど前のアド街で神田の中華料理店「巴屋」のラーメンが紹介されていた。

神田といっても大手町との境界付近にあるので、お昼の行き先としては便利である。
放送から3~4日たって、同僚をさそって出かけたが、長い行列ができていたので、
あきらめた。

そして昨日、リベンジにでかけた。
さすがにもう行列は無い。

和風の暖簾がかかって、蕎麦屋や町の食堂のような佇まいだが、
レッキとした中華料理店である。

中は意外と広く、サラリーマンで満席であった。
60ぐらいのおばちゃんがアルバイト?の女性を従えて、配膳、レジで
飛びまわっている。
TVのアレだねと声をかけると、来週には落ち着くんじゃないの、と笑っている。


この店、外見・内装ともどこにでもある普通の店だが、
大正8年の創業と言うから驚きだ。
神田須田町のほうに行くと戦前からの店があるにはあるが、大正から
続いている店はそんなに多くは無いのでないか。

そんな話をしているうちに注文したラーメンがでてきた。
醤油が効いた黒いスープに長い麺が鎮座している。
具は小ぶりのチャーシュウが二枚、細長いシナチクが少々。
飾り気のないシンプルなラーメンである。


スープもあっさりとした鳥ガラ味(たぶん)。
一緒に行った同僚の表現を借りると、作為の無い控え目なスープである。

そして麺がいい。
すこしザラっとした舌触りで、存在感がある。

最近の有名店はスープやトッピングの味が強力過ぎて麺が負けていること
が多いが、ここのラーメンはスープが控え目なぶん
麺の味をあじわうことができる。

一杯450円。
また来たくなる味なのであった。

(外野の声)こんなにのんびりして大丈夫?
(返答)大丈夫・・・・じゃなかったです。
    10分遅刻でした、 ハイ。