練馬の古写真 - 成増飛行場

 

以前に米軍キャンプ グランドハイツ の写真をアップしたが、その前身は旧陸軍の成増飛行場である。


練馬区から入手した古写真の中に、終戦後の成増飛行場を撮ったと思われる写真があった。


イメージ 1


胴体に日の丸をえがいた飛行機の残骸が散在している。
画面左には頭部、右手に胴体、そして画面奥には尾翼が見える。
米軍の空爆にやられたのか、終戦時の兵器処分で壊されたのか。
墜落してしまったのか・・・


成増飛行場は現在の練馬区の光が丘公園一帯に広がっていた。
首都の防空を目的に昭和18年末に完成し、第47航空軍が
本拠を置いてが、翌19年末からは東京に対する空襲が定常的に
行われるようになり、首都防衛にはほとんど役立たなかった。



当然のことながら成増飛行場もたびたび空襲を受けた。

下の写真は空爆被害を避けるために設けた航空機格納施設(掩体壕
の写真である。



イメージ 2


後方の民家の屋根にテレビアンテナが見えるので、
この写真は昭和30年代か40年代のものだろう。

終戦後しばらくの間、この辺りには飛行場の遺構が残っていたのだろう。


ネットで検索すると今でも当時の掩体壕が一つ残っており、
民家の一部として利用されているそうだ。




(追記&訂正)

上の写真の一部を拡大してみた。

イメージ 3


写真中央に軍服姿の男が二人立っており、斜め下を見ている。
その間にしゃがんだ姿の人物も見える。
彼らの視線の先は草陰になって見えないが、
悼むように立つ姿から想像はつく。


どうやらこの写真は飛行機墜落直後の現場写真のようだ。


終戦後の成増飛行場の跡地のようなことを書いたが、
これは早とちりでした。
戦時中のどこかの墜落現場、に訂正します。


(彼らの後ろに見える残骸のようなものはなんだろう)