石神井川の古写真(2)

ずいぶん前のことだが、三宝寺池にあったプールのことを
ここで取り上げた。

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先日の石神井川の古写真展に、それよりも古い1918年(大正7年)の写真が展示されていた。

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1918年はプールの開業した年である。
よく見ると写真の中央付近に日章旗が掲げられ、
プールの上を万国旗が横断している。
そしてプールサイドには見物客がびっしりと並んでいる。

プールの開業日かその直後の写真なのであろう。


プールは直線ではなく、左側に直角に曲がっている。
こんなプールは普通はない。

水深もずいぶん浅いようだ。
大人の腰にも届いていないので70cm程度だろうか。
子供達が小さな船に乗っているのも見える。

プールといっても競泳用のプールではなく、水遊び場、
今なら豊島園にある流れるプールのようなものだったと思われる。



プールは今の三宝寺池の水辺観察園のところにあったことは
分かっている。

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あくまで推定だが、プールは図の豊島屋の敷地に沿って
作られていたのではないか。

(「現在地」の矢印先端付近から上の方に上がり、「水辺観察園」の
 文字に沿って右側に曲がる形)

もしこの推定が正しければ、上の写真は地図の黄色い矢印のあたりから
撮っていることになる。

このあたりは今は湿地植物の観察園になっている。

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