東京都心で見た絶景富士

 

都心の地面に立って富士山を見るのは難しい。
石神井公園の近くにはビューポイントが残っているが、
このあたりは都心とは言えない。


今日の名所江戸百景ツアーは山手線と目黒川に挟まれる
尾根筋を歩いた。
このあたりは江戸の頃から富士山の見える景勝地として知られ、
江戸百景の中にも目黒から見た富士が3枚ある。
(24、25、84景)


今朝の東京は快晴、風は刺すように冷たいが、空気が澄んで
絶好のコンディションである。

東横線代官山駅から歩き始めると、チラチラ富士山が見え始めた。

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御覧のように、ビルや木に遮られ、部分的にしか見えない。
それでもこのポイントはまだましなほうである。
頂上や斜面の一部しか見えないというところが多い。




コースも後半に入り、今日ははずれかな、と思った頃、
素晴らしいビューポイントがあった。


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目黒駅近くの坂の上。
ほぼ富士山の全容が見える。
手前には雪をかぶった丹沢。
真っ白な富士山が堂々と聳えている。

目黒を都心と言うかどうかは微妙だが、山手線の駅から5分だし、
近くには副都心という場所もあるので、まあ良しとしておこう。


江戸の人も目黒不動に向かう道すがら、この富士を見て、
きっと感嘆の声をあげたはず。

84景「目黒爺々が茶屋」には富士山に見入っている旅人の姿が
描かれている。

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晩秋、初雪をかぶった富士が丹沢の向こうに聳えている。