「灯篭流し」

石神井の隣駅、高野台駅の近くに長命寺というお寺がある。
先週末、かみさんとここの枝垂れ梅の見物に行った。

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ピークには少し早かったようで、やや期待外れ。
梅は早々に切り上げて、境内に並んでいる石仏を撮っていたら、
見知らぬ老人に話しかけられた。


年の頃80歳といったところか。
「面白いものがあるから見せてあげる」という。
こっちも暇なので、後ろについていく。

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「これは双体地蔵といってとても珍しいんだよ」という。
あまり有難味が分からないが、とりあえず相槌をうつ。


反応がいまいちなのを察して、「じゃあこっちへ」と誘う。
「どうだい、ここの灯篭はいいだろう」

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確かに練馬の小寺には似つかわしくない立派な灯篭だ。

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老人に言われるままに裏に回ってみる。

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  武州増上寺
  増上寺って、芝の増上寺ですか?


「そう。これは元々芝の増上寺にあったものだ。
戦後、芝のプリンスホテルを作るときに、捨てられたんだ。
この寺の関係者がそれを移設したんだ」

「有章院とあるだろう。
有章院は徳川家継
灯篭の上の方には三つ葉葵の紋も付いているよ」

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  ここには何回か来ていますが、こんなものがあるなんて
  全く知りませんでした。
  どうもありがとうございました。



それにしても西武もひどいことをしたもんだ。
ホテルをつくるのに灯篭を練馬に追っ払うなんて。

こういうのを「灯篭流し」、  なんちゃって。