蔵の町でうどんを食す

 
秋田県横手市の南部に増田と言う町があります。
この町で稲庭うどんを御馳走になりました。

稲庭うどんは隣の湯沢市が本場、その中でも有名な佐藤養助商店が
増田町に店を構えています。

案内先に着くと、漆蔵資料館という看板が出ています。
なかなか立派なつくりですが、蔵と言うより古民家風の建物です。

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最近は古民家を移築した食事処は全国にあります。
まあこんなものかと中に入ってびっくり、
家の中に立派な土蔵があります。

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内装がすごい。
床も壁も漆塗りで、ピカピカに磨きあげられています。
太い梁や天井も漆が塗られて、つやつやと光っています。

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まさに漆蔵です。
他所から持ってきた建物ではなく、大正の頃、大きな地主さんが
この場所に作った家だそうです。


さて稲庭うどん
いつもはゴマや醤油のせいろを注文しますが、
この日は温玉肉味噌うどんというものを頼んでみました。

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温泉玉子と肉味噌がうどんに乗っかっています。
これをごちゃごちゃとかき混ぜて食べます。
みかけはよくありませんが、コシのある稲庭うどんに玉子と甘辛いミソが絡んで
絶妙な味わいです。
これはいい。
二度三度と食べたくなる味です。


食事が終わると話はまた蔵のことにもどります。
この増田には蔵をもった家が50軒以上あって、どれも内蔵形式だそうです。
通りからは蔵の町には見えません。

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今は横手市内の一農村にしか見えない増田町ですが、戦前までは生糸やたばこの生産で
栄え、財をなした商人が競って豪華な蔵を作ったということです。