若い力

 
困難な時が続いている。

地震原発計画停電、製造業の生産停止、円高
いろいろな問題が同時並行的に噴出している。

マスコミは政府の対応の遅さ、東電の体質をたたき続けている。
たしかにそうなのだろう。
でも批判は簡単だ。

予測できない事態に出会った時、見通しの甘さや指導力不足
たたいても意味がない。
全てを見通せるスーパーマンなどどこにもいないのだ。

我々にできるのはその事態を乗り切るために全力で事にあたること、
力を合わせて困難を乗りきることなのだ。

若い人たちがいろいろな形で活動を始めている。

我が家の娘も仲間と水曜日から義援金の募金活動を始めている。
池袋、新宿、渋谷、高田馬場と毎日立つ場所が違うようだ。
街によって理解が異なっていたり、人出も曜日によって変わるようだが、
彼らは行動力と情報ネットワークで、それを乗り越えている。
やすやすと大学の壁を越え、他の大学の仲間と一体になって活動する。

阪神などの過去の災害時にも若い力が立ちあがったが、
今回の若者の動きには今までとは違う力を感じる。

なにより情報交換の早さ・広さは圧倒的だ。
そう、中東と同じくソーシャルネットが若い力を結びつけている。

そして考え方が良識的で、バランスがとれている。
現地の受け入れ態勢が整うまで、ボランティア活動を自粛すべきことを
ちゃんと理解している。
人が生きていくうえで人のつながりが大切なことも知っている。
政府に過度の期待をかけることもないし、評価すべき点はちゃんと
評価している。
マスコミや評論家の硬直化した見方をはるかに上回っている。

日本の再生を担うのはこの若者たちかもしれない。
若い力に期待しよう。
長い目で見ていこう。

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