難行と悪たれ

人間ドックに行ってきました。

去年は公私いろいろあって、さぼってましたが、
受診受信と督促されるので、やむなく受けてきました。

検便、検尿、血液検査、視聴力、超音波、X線
そして肺活量の検査。

胸いっぱいに吸って、一気にはくだけなのですが、
勢いが弱いと言ってやり直しをさせられました。
それではと勢いこんでやったら、むせてしまって
いや苦しかった。

もう一つ苦しかったのが、胃カメラですね。やっぱり。
胃カメラはふつう喉を通過するところが苦しくて、そのあとは
まあなんとか耐えられるものですが、何故か今年は
胃の中に入った後も苦しかったですネー。
胃を膨らませているガスが逆流してきて、オエッとなったとき、
あちこちがぶつかって、また苦しい。
思わずマウスピースに歯を立ててしまいました。

胃カメラが体の外に取り出され、ハイ終わりですと言われても、
精根尽き果てて、ノロノロと立ち上がるのが精一杯。


こんな難行苦行をして、結果は例年と同じです。
特に悪くなっているところも無ければ、
前回の要注意項目は今回も相変わらず要注意です。

代り映えのしない診断結果。
毎年人間ドックを受けることにどれほどの意味があるのでしょう。
若い時と違って、体の状態も1-2年ではあまり変わらないのだから、
検査もそれに合わせて何年かに一回でいいような気がします。

日本中に作った検診センターの帳尻を合わせるには、皆が検診を
受け続けるしかないのだ、といった話も聞こえてきます。
お医者さんが足りないとか、健康保険の財政が破たんするとか
言いながら、一方で過剰な医療行為を続ける……

まさに今の日本の縮図だなあ、
などとつまらないことを考えたのは、
自己負担が25000円と聞き、
その割に胃カメラはへたくそだった、という
腹立ち紛れのせいなのでしょう。