広重名所江戸百景 「第72景 はねたのわたし弁天の社」

 
梅雨から夏過ぎまでおやすみになっていた広重ツアーが再開した。
今回はツアーの中で最南端コースである。

先ず向かったのは多摩川の河口付近。

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右側が川崎、左に見えている白い建物は羽田飛行場のターミナルハウス。


カメラのアングルをもう少し左に振ったのが次の写真である。

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広重の第72景「はねたのわたし弁天の社」もほぼ同じアングルである。

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左側に見えるのは弁天さん。
その先の砂州は埋め立てられて、今の羽田のターミナルが立ち並んでいる。
絵の海岸線の曲線は、上の写真にも残っている。

櫓を漕いでいるのは渡しの船頭だろう。
このあたりは江戸の頃、風光明美の地として知られており、
少し上流にある川崎大師に行ったついでに、ここの弁天さんに
回ったものだという。


羽田空港側には近くの弁天橋を渡って行くことができる。
橋を渡ってすぐのところに鳥居がある。

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社はここからまっすぐ行ったところにあったが、今は別の場所に移っている。


なお弁天橋はどこにでもあるような小さな橋だ。

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今から40年以上の昔、佐藤訪米阻止を叫ぶ学生と機動隊がこの橋で激しく
ぶつかった。