海抜0m  広重ツアーより。

 
山の高さは海抜1000mという風に海面からの高さで表現することは
誰でも知っている。
でも海の高さは潮の満ち干や気圧によって変化する。
東京と鹿児島の海面の高さは同じ時刻に同じ高さだと言えるだろうか。

子供の頃から不思議だなあと思っていたが、恒例の広重ツアーの解説で
長年の疑問が解けた。

この写真は先日のツアーで撮影したものである。
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場所は隅田川下流に近い霊岸島南端、対岸は石川島にあたる。
写真のひし形の構造物は潮位観測施設。

明治の初期、ここに観測施設(験潮場)が作られ、長期間の潮位観察から
東京湾の平均水面高さを決定し、それを日本の海抜0mとしたのだそうだ。


それでも長期に見れば潮位は変動する。
標高を決める原点がフラフラ変動するのでは困るので、
別に日本水準原点が決められた。

その日本水準原点は国会の前庭に置かれている。
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  (国土地理院HPから)

その地は明治の潮位観測データで決められた海抜0m地点から、
24.4mの高さにある。


(広重ツアーはこんなことまで教えてくれるホントにいい企画です)