ラジオから流れる各地の桜便りを聞きながら師岡宏次さんの「武蔵野の思い出」を見ていると、
桜の季節の写真があった。
春の喜びが伝わってくるいい写真である。(クリックで拡大します)
写真には「用水に沿って桜の雲がたなびく。
青い麦畑の上をひばりが終日さえずる。
(杉並区井草、昭和10年)」という説明が付いている。
この辺りで用水といえば千川用水だろう。
井草は
石神井の隣町、自転車で10分もかからない。
撮影ポイントは井草のどのあたりだろうか。
まず地図を見る。
上井草の駅の西側から右上(北東方向)に伸びているのが
千川通りで、暗渠になった
千川用水が道路の片側に伸びている。
千川通りの北側が下
石神井町、南側が井草地区である。
地図を片手に、このあたりに出かけてみた。
このあたりは道幅も比較的広く、今も桜並木がある。
ただ都市化が進んでいて、場所を特定するのは難しい。
以前blue blackさんに教えていただいた
国土地理院の航空写真
アーカイブのことを
思い出して、アクセスしてみたら、1948年(昭和23年)の 航空写真が見つかった。
千川通りをよく見ると、道路の北側(上側)に並木のようなものが見える。
千川上水沿いの桜並木だろう。
昭和10年と昭和23年、戦後の都市化が進む前のことだから、二つの写真には
桜並木以外にも対応することがきっとあるに違いない。
次回はこの二つの写真を詳しく調べることにより、撮影ポイントをもっと絞ってみる。