きょうは夕方から、ひさしぶりに映画に行きました。
映画は、桜の本格シーズンを前にして、ちょっぴり気の早い「
花のあと」。
藤沢周平の短編の映画化です。
剣の道を歩んできた娘が、一度だけ剣を交えた剣士に淡い恋心をいだく、
やがてその相手が政争の罠に陥り
自死、その仇をとってお嫁に行く。
という単純なお話ですが、ロケに使ったと思われる鶴岡自然が
なんといってもすばらしい。
二人がめぐりあう桜の季節、雪解けの流れ、湯治場の紅葉、雪の月山。
そして全てが終わった春、桜のなかを新しい暮らしに向けて歩んでいく。
藤沢小説は
蝉しぐれのような長編ものよりも短編ものをじっくり撮ったほうが
味わいのある映画になるようです。