太陽光発電

東京国際フォーラムで開かれた新エネルギシンポジウムを聴講した。
太陽光発電のパネルディスカッションがなかなか面白かった。

それによると
1)太陽光発電の発電能力(累積設備容量)はすでにドイツが大型原発4台分、
 日本は2台分ぐらいになっている。
 ヨーロッパは太陽光電力を通常電力の2-3倍の価格で引き取ることを電力会社に
 義務付けている。投資として十分引き合うため、急速に普及している。
2)一般家庭用の設備(3kW程度)を導入するには、現状約200万円かかる。
 一般家庭が毎月支払っている電気代1万円を全部太陽光でまかなえるとしたら、
 年間12万円節約できる、従って投資回収には、17年(200/12)かかる。
 実際には故障や効率低下もあるので、現在の価格では投資回収は困難。
 太陽光を普及させるには補助金の復活と、低コスト化技術の開発が必要。
3)太陽光発電が増えると、電力系統が不安定になる。
 対策は可能だが、当然費用が発生する。これも結局利用者負担になる。

地球温暖化を御旗にして優遇策を求めるスタイルはちょっと、という気もしたが、
まあこういうのは皆で負担しなければならないコストなのだろう。
(でもCO2を出さないという意味では原子力もすぐれているし、コスト面でも
 アドバンテージがあると思うけど、みんな太陽光に走っちゃう。
 大丈夫かな)