ウィキペディア

最近ウィキペディアにお世話になる機会が増えている。

江戸や明治を背景にした小説を読むとき、人間関係や時代背景に分かりにくいことがある。
そんな時、手元のPCでウィキに行く。

先日も宮本昌孝の「北斗の銃弾」を読んでいたら、家斉の時代の老中として
水野忠成(ただなり)という悪辣な人物がでてくる。

ウィキで調べるとちゃんと実在している。
忠成が老中に着くと、田沼意次の時代をはるかに上回る空前の賄賂政治が横行し、
家斉も浪費を行った。
「水野出て元の田沼となりにけり」の水野とは忠成のことである。

ちなみに田沼意次の賄賂は政敵松平定信が流した讒言であるとか、忠成が取り立てた
水野忠邦が逆に超引き締め政策を行った(天保改革)、なんてこともウィキですぐ分かる。
江戸文化のピーク化政文化はこの時代の大量消費や放漫政策によって生まれたというのも
初めて知った。

教科書とは違って事件や人物の短い説明(A4で数枚程度)の集まりだが、興味がある
項目にどんどん飛んでいけるのがいい。
本に戻るのを忘れてウィキの世界を漂っていることもある。