今森光彦 「湖辺(みずべ) 生命の水系」

琵琶湖湖畔の里山をホームグラウンドにして、そこに生きる生き物を
撮ってきた今村光彦が琵琶湖そのものに取り組んだ写真集である(2004)。

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冬枯れの湖畔、夜明け前の静謐な湖面、葭原に集まるオナガガモアオサギ
子供を守るように翼を広げるトビ、蘆原を船で行く漁師、川辺で野菜を洗う農婦、
西日を受けてきらめく湖面。

里山や昆虫をおおらかに謳いあげてきた今村が、ここでは
やや沈んだ色調の写真を撮っている。
人と自然に深く染み付いた長い共生の歴史の表現なのだろう.

心に残る写真集である。
是非一読あれ。

参考情報:下記に今村さんがベイエフエムにゲスト出演したときの
     トークが出ています(2004年)。
     http://www.flintstone.co.jp/20040912.html

(ついでながらインタビュー記事を毎週アップしているベイエフエムはえらい)