2008-11-24 今森光彦 「湖辺(みずべ) 生命の水系」 写真集三昧 #読書 琵琶湖湖畔の里山をホームグラウンドにして、そこに生きる生き物を 撮ってきた今村光彦が琵琶湖そのものに取り組んだ写真集である(2004)。 冬枯れの湖畔、夜明け前の静謐な湖面、葭原に集まるオナガガモやアオサギ、 子供を守るように翼を広げるトビ、蘆原を船で行く漁師、川辺で野菜を洗う農婦、 西日を受けてきらめく湖面。 里山や昆虫をおおらかに謳いあげてきた今村が、ここでは やや沈んだ色調の写真を撮っている。 人と自然に深く染み付いた長い共生の歴史の表現なのだろう. 心に残る写真集である。 是非一読あれ。 参考情報:下記に今村さんがベイエフエムにゲスト出演したときの トークが出ています(2004年)。 http://www.flintstone.co.jp/20040912.html (ついでながらインタビュー記事を毎週アップしているベイエフエムはえらい)