木場の角乗り

木場の角乗りをはじめて見た。
ずっと見たいと思っていたが、江東区の区民祭り(19日)で角乗り披露が
あると聞いて、かみさんをさそってでかけた。

木場公園の一角にプールがあり、そこで地元の保存会の面々が
技(わざ)を披露する。
基本の技は「大波小波」と「淀の小波」。
ベテランが乗るときれいに角材が回り、白いしぶきがあがる。
イメージ 1 下駄を履いて角材を回している。
裸足よりずっと難度の高い技である。

この基本技に、逆立ち、足駄をはく、子供を背負う、竿をもたない、
はしご乗りをする、といったバリエーションが加わる。
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見た目以上に難しいようで、ときどき水中に落下する。
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司会をやっている長老も別にあわてない。
きょうは調子が悪いようですとか、汚名挽回に親父さんがでてきました、
などと面白がっている。
会場の見学者も失敗を気にしないし、水中から戻った演者にさかんに拍手を送っている。

区長などの挨拶では江戸の伝統芸能の継承を強調していたが、むしろ町内のお祭りと
同じ「のり」である。
うまいへたというより、町内行事に参加して皆で楽しむ、といった自然体のところが
いかにも下町らしい。