佐藤雅美という作家
![イメージ 1](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/svsv/20191007/20191007141735.jpg)
佐藤雅美にはいねむり紋蔵とか八州回り桑山十兵衛とか、縮尻鏡三郎など幕府の下級官僚を
書いた作品が多い。紋蔵はお書物同心例繰方、十兵衛は江戸の外、関東一円の取締同心、
鏡三郎は大番屋(容疑者を一時収容する留置場のようなもの)の元締め。
書いた作品が多い。紋蔵はお書物同心例繰方、十兵衛は江戸の外、関東一円の取締同心、
鏡三郎は大番屋(容疑者を一時収容する留置場のようなもの)の元締め。
江戸庶民の周りで起こっている小事件を扱う。
目のさめるような推理があるわけでもない。
もんじ屋でしし鍋をつつきながら、同僚や手先とああでもないこうでもないと、
話しているうちに、まてよとかそういえばという展開になる。
目のさめるような推理があるわけでもない。
もんじ屋でしし鍋をつつきながら、同僚や手先とああでもないこうでもないと、
話しているうちに、まてよとかそういえばという展開になる。
真相を隠しているうそや見得、男女のもつれ、欲といったものを取り上げる。
事件そのものは単なるそえもののようで、最後の1-2ページでばたばたと
真相を解説するという終わり方も多い。
通常こういった尻切れトンボ的な終わり方は、文章の欠点という印象を
与えるものだけど、この作家の場合はあまり気にならない。
事件そのものは単なるそえもののようで、最後の1-2ページでばたばたと
真相を解説するという終わり方も多い。
通常こういった尻切れトンボ的な終わり方は、文章の欠点という印象を
与えるものだけど、この作家の場合はあまり気にならない。