街の魅力

今朝、仕事で秋葉原を訪れた。
警官があちこちに立っており、緊張感が漂っている。
かって知ったる秋葉原、わくわくしてショップ周りをした
秋葉原はもうないんだと実感した。

秋葉原に通うようになって何年になるだろう。
秋葉原の買い物で一番印象に残っているのはMacプラスの買い物だ。
秋葉原じゅうを回って、岩本町の小さなショップで本体とHDDを買った。
たしか40何万円だった。
小さいけれど品揃えが個性的な店が多く、その後もパソコン関係は
秋葉原で買うことが多かった。
HPのインクジェットプリンタ、DTPソフト、エプソンの携帯ワープロWord bank note2、
子供一人ひとりに買い与えたパソコン、みんな秋葉原で探して買った。

秋葉原がピークだったのはたぶん90年代の後半、ちょうどWindows98
発売された頃ではなかったか。
その頃からショップは大型化し、どの店に行っても同じような品揃えになり、
街の面白みが少しずつ薄れていった。
秋葉原の町の性格を決定的に変えたのは、青物市場をつぶし、オフィスビル
作ったプロジェクトだ。
電気街の面積が減ったわけではなかったが、電気街としての秋葉原の比重が
明らかに小さくなった。

秋葉原は外人観光客を積極的に招き入れるなどの策によって生き残りを図ってきたが、
閉店が増え、コスプレ娘が増えていった。
この数年で行きにくさが増し、電気街としての魅力、街のエネルギが急速に衰えていた。
そして今回の事件は多くの人命を奪っただけでなく、電気街としての秋葉原
最後の止めを刺したのかもしれない。