さよなら、マウンテンバイク

都内を走る足として使っていたマウンテンバイクが昨年末に寿命を迎えた。
新しい自転車を買った後も、みれんがましく軒下に置いていたが、
使っていないと急にみすぼらしくなるようで、先日とうとう処分した。

この自転車は、もと娘のもので、東京転勤時にこちらに持ってきた。
ピンクとブルーのツートンカラーのバイクにのって、西武線の東長崎から
丸の内まで2年間自転車通勤をした。

毎日走る道を少しづつ変えることで、東京という町、その地形や
地理を肌見で知ることが出来た。
東京の西から東に向かってひろがる台地、
その台地に襞を刻み込んでいる石神井川神田川
東京の道と町の広がり、みんな自転車で走ることによって実感した。
帰りの昇りが楽な坂、一番早いルート、車の少ない道、
寄ってみたい店のある町、そんな発見を楽しみに乗り回した。

石神井に移ってからは自転車通勤はやめたが、休日の武蔵野
回りでは相変わらずこのバイクのお世話になってきた。

さよなら、マウンテンバイク。
忘れないぞ、ピンクとブルーのマウンテンバイク。