夏休み前夜

 

明日から夏休みが始まる。

夏休みといってはしゃぐ年でもないでしょう、
という声が飛んできそうだが、
でもやっぱりうれしい。
心弾むものがある。


あしたの朝は、新しいコーヒの豆をひくことで始めよう。


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クラプトンのCDをかけ、
バリの香りをゆっくりと胸に吸い込む。


コーヒーを飲み終わったら、また布団に横になって
目を閉じていよう。


そうしているうちに娘が石巻から帰ってくるだろう。
明日の晩は娘のために夏野菜のカレーでも作ってやろうか。

そして明後日は・・・

などと埒も無いことを考えて、休みの前夜を楽しんでいる。



実際に始まってみれば、慌ただしく時間が流れていくのはいつものことだ。
実家に顔を出し、北関東の家のメンテに出かけ、孫達が遊びに来て、
あっという間に夏休みは終わる。
そして少し寂しくなる。


休みが始まる前の今がいちばん幸せだ。