海岸線

 

東京は今日も朝から熱い。
夏休みを過ごした北関東の家には海風が吹き抜けていた。

休暇中に、近くの海岸に出かけて驚いた。

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海岸の遊歩道から見下ろすと、目の前に広がっているはずの砂浜がない。
波が遊歩道のすぐ下まで押し寄せている。



去年の夏休みにとった写真と比べてみよう。

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一年前は遊歩道の向こうに砂浜が広がっていた。
その砂浜が無くなった。


あらためて1枚目の写真を見ると、海に向かって砂州が伸びている。
海岸線は砂州の先端辺りから画面の右下に向かって伸びていたはずなのだ。
それが今では、湾のようになっている。


たった一年でこれほど海岸線が変わる理由としてはあれしか考えられない。
3月の津波である。

東北の惨状を考えれば、海岸線が変わったことなど取るに足らないことではあるが、
あるべきものがないのはやはり悲しい。
我が家にとっては、家族の記憶を積み重ねてきた大事な海岸である。