広重の大江戸名所百景に「みつまたわかれの淵」という絵があります。
ごらんのように大きく富士山が描かれています。
みつまたというのは
隅田川の
下流、現在の
箱崎付近(成田行きのリムジンの
ターミナルがある所)です。
箱崎は
日本橋や両国にも近く、ここに描かれた富士山は江戸の下町から見た
富士山です。
次の写真は今朝池袋のビル20階から撮った富士山です。
写真左の
三角錐の山は丹沢の大山(
大山詣りで有名)、富士山右のピークは
大室山でしょうか。
広重の絵と写真を比べると、富士山の手前の山並みが良く似ていることが
分かります。
広重の富士山は、浮世絵のおきまりで、少し誇張されています。
江戸の人々が実際に見ていたのは写真の富士山に近かったのではないかと
思います。
(写真はガラス越しに撮りました。少しシミがあります ← 言い訳でした)